2026/04/29
外反母趾は足の問題」と思われがちですが、実は歩き方を通して全身に影響し、腰痛の原因になることも少なくありません。
まず、外反母趾になると足の内側のアーチ(土踏まず)が潰れやすくなります。本来このアーチはクッションとバランスを取る役割がありますが、潰れることで足元が不安定になります。
すると歩行では
足部は外に開く(外転)
下腿(すね)は外にねじれる(外旋)
膝は内側に入らず外に広がる(外反)
股関節は内側にねじれる(内旋)
いわゆる「ニーイン・トゥーアウト」というバランスの崩れが起こります。
この状態が続くと、股関節や骨盤でバランスを取ろうとして無理がかかり、結果的に腰へ負担が集中しやすくなります。つまり、腰痛の原因は腰ではなく「足元の崩れ」から始まっているケースも多いのです。
ではどう改善するのか?
ポイントは「崩れた連鎖を整えること」です。
まず股関節です。股関節が内側にねじれたままだと膝や足の負担は減りません。そのため股関節を外に安定させる運動が重要になります。
代表的なのが
クラムシェル
カエル足ブリッジ
これらはお尻の筋肉(外旋筋)を働かせ、股関節の安定性を高めます。また大腰筋を使えるようにすることで、腰ではなく股関節で動ける体に変わります。
次に下腿(すね)です。外にねじれた状態を整えるために、内側にコントロールする筋肉を使います。
半膜様筋を意識した運動や
「ハの字」で行うお尻上げ
これにより膝とすねのねじれが整ってきます。
さらに足部です。土台である足が安定しないと、上は何をやっても崩れます。
重要なのは
後脛骨筋(アーチを支える)
長腓骨筋(外側から安定させる)
虫様筋(足指のコントロール)
これらを働かせることで、潰れたアーチを支えられるようになります。
そして最後に「動きの中で使えるようにする」ことが大切です。
イントゥースクワット
トゥレイズ
カーフレイズ
これらの運動で、正しい位置で筋肉を使いながら動く練習を行います。
まとめると
足元の崩れを整える
股関節・膝・足のねじれを改善する
正しい動きの中で使えるようにする
この流れがとても重要です。
腰が痛いからといって腰だけを治療しても、根本が変わらなければ再発します。逆に足元から整えることで、自然と腰の負担は減っていきます。
「腰痛=腰の問題」ではなく
「体はつながっている」
その視点で運動療法を行うことが、根本改善への近道です。