側湾症と運動療法 ~姿勢性側湾は改善できます~

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側湾症には大きく分けて「構築性側湾症」と「姿勢性側湾症」の2種類があります。構築性側湾症は骨の変形を伴うもので医療機関での管理が必要になりますが、多くの方に見られるのは姿勢や体の使い方が原因で起こる「姿勢性側湾症」です。姿勢性側湾症は、正しい運動療法を行うことで改善が期待できます。 実際に姿勢分析を行うと、約9割の方が胸椎が右に凸、腰椎が左に凸というパターンの側湾になっています。これは体の左右の筋肉バランスが崩れている状態で、特に「凸側」と呼ばれる膨らんでいる側の筋肉が弱くなっているケースが多く見られます。 例えば、右側の胸椎が凸になっている場合、背中を支える菱形筋の働きが弱くなりやすく、肩甲骨の位置も崩れてしまいます。また右肩周囲では上腕三頭筋の機能低下が起き、腕や肩の安定性にも影響します。 一方、腰椎では左側が凸になるケースが多く、腰を支える多裂筋の働きが弱くなります。さらに骨盤では左側の**臀筋下部(お尻の筋肉)**が弱くなり、骨盤の安定性が低下します。これらの筋肉がしっかり働かないことで体のバランスが崩れ、側湾の姿勢が固定されてしまうのです。 そのため、姿勢性側湾症の改善には、弱くなっている筋肉を正しく働かせる運動療法がとても重要になります。代表的な運動として効果的なのがサイドブリッジです。サイドブリッジは体幹の安定性を高め、多裂筋や臀筋などをバランスよく鍛えることができるため、側湾の改善に非常に有効な運動です。 当院では姿勢や歩行を分析し、どの筋肉が「頑張りすぎている筋肉(過労筋)」なのか、どの筋肉が「サボっている筋肉(不労筋)」なのかを明確にした上で運動療法を行います。ただ筋肉をほぐすだけでは根本改善にはなりません。弱くなった筋肉を正しく使えるようにすることで、体のバランスが整い、姿勢性側湾症は改善へと向かっていきます。 もし側湾や姿勢の歪みが気になる方は、まず自分の体の状態を知ることが大切です。正しい評価と運動療法で、体はしっかり変わっていきます。姿勢でお悩みの方は、ぜひ一度ご相談ください。