筋筋膜性腰痛② 〜上半身からくる腰痛〜

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前回は、腰のインナーマッスルである多裂筋の弱化により、アウターマッスル優位となり腰痛が起こる、というお話をしました。

今回は「なぜ多裂筋が弱くなるのか?」

その原因の一つである上半身の姿勢について解説します。

◆ 多裂筋が弱くなる=腰椎が丸くなる(後湾)

多裂筋は、背骨を一本一本安定させる大切なインナーマッスルです。

この筋肉が働きにくくなると、腰椎は自然な反りを失い、**丸く(後湾)**なりやすくなります。

では、なぜその状態になるのでしょうか?

◆ カギは「胸椎」の動き

背骨は

  • 首(頚椎)
  • 背中(胸椎)
  • 腰(腰椎)

と分かれています。

現代人に多いのが、

胸椎の動きが悪く、丸く固まっている状態です。

胸椎の可動域が低下すると、身体は代償として

・顔が前に出る(ヘッドフォワードポスチャー)

・肩が内側に巻く(巻き肩)

・背中が丸くなる(胸椎後湾)

という姿勢を作ります。

◆ なぜその姿勢になるの?

本来働くべき筋肉がサボっているからです。

例えば

  • 前鋸筋(肩甲骨を安定させる筋肉)
  • 菱形筋(肩甲骨を背骨に引き寄せる筋肉)
  • 上腕三頭筋(腕を支える筋肉)

これらが弱くなると、肩甲骨が安定せず、猫背姿勢になります。

さらに

  • 手関節周囲の筋肉
  • 前腕の筋肉
  • 手の細かい筋肉

が弱くなると、前腕は回内(内向き)しやすくなり、

それに伴い上腕は内旋します。

すると胸が閉じ、背中が丸まり、

結果として

胸椎後湾

腰椎後湾

多裂筋の機能低下

アウターマッスル優位

腰痛発生

という流れが出来上がります。

◆ 腰だけを治療しても戻る理由

腰が痛いからといって

腰だけを揉んでも、その場しのぎになります。

本当の原因が

「胸椎の動き」

「肩甲骨の安定」

「上半身の筋バランス」

にあるからです。

◆ 改善のポイント

・胸椎の可動性を取り戻す

・肩甲骨を安定させる筋肉を働かせる

・サボり筋を鍛え、頑張り筋を休ませる

これが筋筋膜性腰痛改善の鍵です。

腰は“被害者”であり、

原因は上半身にあることが非常に多いのです。

腰痛でお悩みの方は、

一度ご自身の「姿勢」と「胸の動き」を確認してみてください。

腰痛改善のヒントは、背中にあります。