2026/06/13
「姿勢を良くしようと意識しているのに腰痛が治らない」
「お腹を引っ込めてもすぐ元に戻ってしまう」このような方は、受け腰(スウェーバック姿勢)になっているかもしれません
受け腰とは?
受け腰とは、骨盤が前方へスライドし、上半身が後ろへ倒れた姿勢です。この姿勢になると、
- 腰痛
- 股関節の痛み
- 首や肩こり
- お尻のたるみ
- 疲れやすさ
などの症状が起こりやすくなります。
なぜ受け腰になるのでしょうか?
多くの方は、
「腰の筋肉が硬いから」
「腹筋が弱いから」
と思われますが、本当の原因はそれだけではありません。
① お尻の筋肉(臀筋)の機能低下
本来、お尻の筋肉は立つ・歩く・階段を上る時に身体を支える重要な筋肉です。
しかし、長時間の座り姿勢や運動不足などで臀筋がうまく働かなくなると、身体は前側の筋肉に頼るようになります。
すると、
- 腸腰筋
- 大腿直筋
- 縫工筋
などが必要以上に頑張り、過緊張を起こしてしまいます。その結果、骨盤が前に押し出され、受け腰が形成されてしまいます。
② インナーユニットの機能低下
身体の土台となる、
- 多裂筋
- 腹横筋
- 骨盤底筋
- 横隔膜
これら4つは「インナーユニット」と呼ばれ、天然のコルセットのような役割をしています。
この筋肉がうまく働かなくなると腹圧が低下し、腰椎や骨盤を安定させることができなくなります。すると身体は不安定さを補うために、
- 腸腰筋
- 大腿直筋
- 縫工筋
などを過剰に使い、さらに受け腰が強くなります。
③ ふくらはぎ(下腿三頭筋)の機能低下
意外に思われるかもしれませんが、ふくらはぎは歩行時に身体を前へ進める重要な筋肉です。
下腿三頭筋の働きが低下すると、地面を蹴る力が弱くなり、お尻の筋肉も働きにくくなります。その結果、「お尻で押す」動きではなく、「股関節の前側で引っ張る」動きになり、腸腰筋や大腿直筋に負担が集中します。
ストレッチだけでは治らない理由
硬くなった筋肉を伸ばすことは大切ですが、「頑張り過ぎている筋肉を休ませる」「サボっている筋肉を目覚めさせる」ことがもっと重要です。
つまり、
- 股関節前面の過緊張を改善する
- インナーユニットを活性化する
- 臀筋をしっかり使えるようにする
- 下腿三頭筋の機能を回復する
- 正しい立ち方・歩き方を身につける
という順番で身体を再教育していく必要があります。
まとめ
受け腰は「姿勢の悪さ」ではなく、身体の使い方の問題です。
腰だけを揉んだり、腹筋だけを鍛えたりしても根本的な改善は難しい場合があります。
大切なのは、「頑張り過ぎている筋肉を休ませ、サボっている筋肉を正しく使えるようにすること」です。
身体は正しく使えるようになると、自然と姿勢は変わり、痛みや不調も改善しやすくなります。
姿勢を無理に矯正するのではなく、身体本来の機能を取り戻すことが、受け腰改善への近道です。